高プロラクチン血症

高プロラクチン血症の症状

妊娠したことがないのに、母乳が出てくる

脳下垂体に腫瘍がある場合には頭痛、吐き気やめまいといった症状のほかに、視野の狭窄が起こる

高プロラクチン血症とは?

プロラクチンは脳の下垂体前葉という6種類のホルモンを作り出す部分から出るペプチドホルモンの1種です。その働きは下記の通りです。

1)乳腺の発達を促進し、乳汁を分泌させる
2)母性本能に関連していると言われている
3)構造が成長ホルモンに似ており、様々な生理活性を有している。

ホルモンの分泌が異常に亢進して乳汁分泌、無排卵月経などを起こすようになったものを高プロラクチン血症といいます。

プロラクチンの血中濃度の正常値はおよそ15ng/ml以下ですが、高プロラクチン血症ではこれが異常高値を示すようになります。

プロラクチンが多量に分泌されると卵巣での排卵が抑えられてしまい、その結果生理が止まってしまう場合が往々にしてあります。

プロラクチンの分泌がさらに増量すると、生理が止まるだけでなく、子供を出産したことがないのにお乳が出てくるということになります。

高プロラクチン血症の原因

1) 脳腫瘍(プロラクチノーマ)
2) 流産・中絶後
3) 薬剤によるもの
4) 原因不明

このような原因が元でプロラクチンの血中濃度があがって、授乳中と同じような卵巣への抑制が働く事により、不妊(排卵障害・無月経)に結びつくといわれています。

大多数は、「原因不明」でよくわかっていないことが多いのです。

この原因の中で最も気をつけなければならないのはプロラクチノーマです。

下垂体のプロラクチンを分泌する細胞から腫瘍が発生して、授乳とは関係なくプロラクチンを過剰に分泌し続けるものがプロラクチノーマです。

20~30歳台の女性に多く、男女比はおよそ1対8です。腫瘍は良性で悪性であることは極めて稀です。

高プロラクチン血症の治療

高プロラクチン血症に対しては脳腫瘍を除くとパーロデル、パロラクチン、テルロンなどの投薬を行うのが普通で、不妊症の方に対してはプロラクチンの値が正常であってもこれらの投薬を行うことにより妊娠する率が高くなることも知られています。

投薬をどれくらい続けなければいけないかについては、個人差がありますので何とも言えませんが、通常一日二回の内服で一週間以上投薬すれば正常値になることが多いと思います。

しかし、投薬を中止すると再上昇することもまれではないため、服用を中止したあとでも何度か測定してみた方が良いでしょう。

なお、高プロラクチン血症に伴って無排卵が起こり、その結果生理が不順になったり、無排卵の状態にあった場合、これを治療することで排卵が復活し妊娠に至る場合があります。

また、不妊治療の一つの方法として高プロラクチン血症治療薬を使用するのも同様のことを期待したもので、これはプロラクチン値が正常範囲にあっても効果が期待できるものでもあります。

 

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