子宮頸がん

子宮頸がんの症状
初期の段階では、無症状。
進行するに従って異常なおりもの、不正出血、性交時出血、下腹部痛などが現れてきます。
このように無症状で知らないうちに感染し、30代の自治体検診を受けるまで知らず、気づいた時には、かなり進行し手遅れなんてなりたくないものです。
子宮頸がんとは?
子宮頸がんは、女性のがんの中で4番目に多い病気です。
40歳を超える女性の約2~3%が子宮頸がんを発症しています。平均すれば子宮頸がんと診断されるのは40代ですが、20代・30代でも発症します。
子宮にできるがんは大きく2つに分けられます。1つは子宮の入り口部分にできる子宮頸がん、もう1つは奥の部分にできる子宮体がんです。
発生の原因はよくわかっていませんが、性生活に関連が深いといわれており、初交年齢の若い人や、多産の人、セックスパートナーが複数・多数の人、中絶回数の多い人などが統計的にハイリスクとされています。
セックスしただけで、子宮頸がんになる恐れがあるとはいいませんが、性生活に深い関係があることは事実です。
子宮頸がんの治療法
子宮頸がんの治療方法には、外科(手術)療法、放射線療法、化学療法の3つがあります。
早期子宮頸がんに対する治療としては、診断も兼ねて円錐切除法を行います。円錐切除法は、子宮頚部を円錐状に切り取り、がんの検査と治療を兼ねる方法です。この円錐切除法には高周波メスやレーザーメスも用いられ、出血も少ないので日帰りで実施することもあります。
どの治療法を採用するかは病状の程度、がんのタイプ、患者の年齢、全般的な健康状態、および将来子供を持ちたいかどうかによって異なります。
手術は、組織の表面のがん(子宮頸上皮内がん)に対するごく限られたものから、頚部を超えて拡大している浸潤がんに対する広汎性子宮摘出術(子宮及び周囲の骨盤リンパ節の摘出)まで様々です。
患者が将来子供を持ちたいと望んでいる場合を除いて、子宮摘出術は最も一般的な方法ですが、それ以外の治療法を用いれば、子供を生むことが可能な場合もあります。
進行がんは、隣接する骨盤リンパ節に拡大することが多いので、さらに強力な治療が勧められます。放射線療法(通常手術前または手術後に行われています)、化学療法、広汎性子宮摘出術、またはこれら3つを組み合わせて治療効果が高まるようにします。
適切な治療を受けた場合の子宮頸がん患者の5年間生存率は、概ね次の通リです。
第1期 80~85%
第2期 50~65%
第3期 30~40%
第4期 12%未満
子宮頸がんの予防
子宮頸がん予防の唯一の手段は 検診を定期的に受けること。
早期に発見できるかどうかで 術後の生活も大きく変わります。