子宮がん検診と超音波検査について

婦人科の病気の中でも特に気をつけなければいけない子宮がん。
その子宮がん検診の方法についてお話します。
子宮がんには子宮頸がんと子宮体がんがありますが、その検査方法は異なります。
【子宮頸がん】
子宮頸部を専用の綿棒や小さなブラシなどを使い、軽くこすりとってその細胞を採取して検査します。痛みはありません。
【子宮体がん】
子宮内に細いチューブを挿入して子宮内膜組織をこすりとるため少し痛みがあります。
また、多少の出血をともないます。
また、子宮がんを検査する方法として超音波検査も用いられます。
【超音波検査】
身体に超音波をあてて、モニターに映し出して検査する方法です。
超音波を発するプローブというものをお腹にあてる方法と、直接膣に挿入する方法があります。子宮や卵巣の大きさや位置の異常、子宮筋腫、卵巣腫瘍などのしこりの有無もこの超音波検査でわかります。
会社や自治体で行われる「子宮がん検診」の多くは、「子宮頸がんを調べる検査」であって、「子宮体がんを調べる検査」ではないことが多いようです。
子宮体がんは、以前は50代以降にみられるがんとされていましたが、最近では30代から発症する人もいますので、不正出血があった場合は、「子宮頸がん検診」だけでなく、「子宮体がん検診」もうけるようにしましょう。
ただし、「子宮体がん検診」は痛みをともなう検査なので、検診のたびにうける必要はありません。普段は上記の「超音波検査」を依頼して診てもらうと良いでしょう。