乳腺症

乳腺症の症状
乳房のしこり感とともに、緊満感、鈍痛、激痛、圧痛を認めます。
診察所見では、可動性の乳房のしこりが認められます。
乳腺症とは?
一般的な良性の乳腺の変化を乳腺症といいます。
乳腺異形成、乳腺炎<慢性嚢胞性乳腺炎>などの乳腺の変化を総称していいます。
この症状は、健康的な乳房でもよくみられ、変化として考えられています。
原因は明らかになっていませんが、女性ホルモン(エストロゲン)に関連すると考えられ、発生率は全女性の約60%とされています。
30歳から50歳の女性によくみられ、閉経後の女性ではまれな病気で、遺伝性や食事(動物性脂肪のとりすぎなど)にも影響されます。
乳腺症の治療
痛みなどの症状が強い場合、治療を行います。症状を軽減することがよくあるので、経口避妊薬を処方することがあります。
また、重症例の場合、得られる効果がデメリットを上回ると考えられれば、ダナゾール(ある種の合成アンドロゲン)を用いることがあります。
食事療法が症状を軽減し、続けられる場合には、効果が持続することが多いでしょう。
重症の場合には処方と治療が不可欠となります。
そうなる前に、やはり乳腺の自己健診での予防が重要です。